除菌スプレーは武漢肺炎に効果があるのか?

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アルコールスプレーなど、除菌効果のあるアイテムが手に入りにくくなっている状況が続いている。

当社除菌剤のコロナウイルス科に対する効果を確認

2020.02.28

フマキラー株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大下一明)では、新型コロナウイルスと類似するネコ腸コロナウイルスへのウイルス不活化試験を外部試験機関(一般財団法人北里環境科学センター)にて実施し、当社製品3品について、その効果を2020年2月19日に確認しましたのでご報告します。

「フマキラー」より

フマキラー株式会社がウイルスに対するテストをやり、一定の効果が見込めると、そのようにサイトで報告している。

これがなかなか手に入らないと思ったら、Amazonでも現時点では手に入る模様。

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「効果あり」とはどういうことか:正しく使うべきと言うこと

除菌効果の意味

さて、サイトの内容を読んでいこう。

除菌効果があるよ!すごい!と、この結果だけ見て喜ぶのはちょっと早計なんだとおもう。アフィリエイト的には、凄い!買おう!と煽るのが正しいのだけれど、僕自身はそういうの苦手なんだよね。

まず、注意頂きたいのは、 供試ウイルスが「ネコ腸コロナウイルス(Feline enteric coronavirus,WSU 79-1683株) 」であるという事。現時点で武漢肺炎を引き起こすウイルス( SARS-CoV-2)を、フマキラー株式会社が入手してテストしたということではない事はまず理解しておくべきという点だ。

もちろん、ネコ腸コロナウイルスがSARS-CoV-2と似た性質を持っているという事を踏まえて選んでいるのだから、似たような効果が期待できると考えることは間違いない。

次に、注意頂きたいのは、テストの方法である。

①試験品0.9 mLにウイルス液0.1 mLを混合し、10秒作用させた。
②作用後、混合液から0.1 mL採取し、培地で100倍程度に希釈して作用を停止させた。
③②の液を感染価測定用試料の原液としてTCID50法で感染価を測定した。対照(ブランク)の初期感染価は1.1×105 TCID50/mLであった。

「フマキラー」より

TCID50法はインフルエンザウイルスに対する除菌効果を測定する試験方法としては一般的な手法であるけれども、希釈:薄めたとはいえ液に漬けた状態でその効果を見ているという感じになっている。

つまり、キッチン用スプレーについて言えば、液に浸った状況でなければ、ここまで有効に作用しないという意味である。

じゃあ、効果は無いの?

もちろん「効果はある」のだ。

ただ、正しい使い方をすべきである。

例えばこの商品であれば、人にかけるように使ってはいけない。あくまで、キッチン用品に吹きかけて使うアイテムである。

例えばまな板を使い終わった後に、シュッシュとやる。食器にも使える。あ、包丁は金属製品なのでNGだよ。

こういう時期だからこそ、まな板の上でウイルスを繁殖させてしまった、という話になっては大変である。家族を守るためにも気をつけておきたいよね。

アルコール除菌製品全般に、ウイルスに対する除菌効果はある程度は認められている。だから、割とどんなアイテムでも手に入れば利用可能ではあるのだが、最近はそれが品薄だから困る。メーカーは全力で取り組んでくれているようだけれど。

花王も製品テストの結果を紹介している

そうそう、フマキラー株式会社だけでなく、花王株式会社も似たような結果を出している。

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このアイテムもなかなか便利そうだ。

転売屋に注意

最後に、転売屋には十分注意しておいて欲しい。一度その商売の味をしめると、何度もそれを繰り返すのが転売屋である。手に入らなくとも、しっかりと食器などを洗っていれば問題ないのだ。

一番大切なことは、情報に踊らされないことである。

……え?アフィリエイターとしては失格だ?まあ、その辺りは仕方が無いよね(苦笑

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