ファーウェイOS、来年よりスマホに搭載される

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Google Mobile System:GMSより離れてAndroidを作るという芸当ができるのは、現状のところAppleしかできない芸当だよね。むしろAppleの方が先かもしれないけれど。

ファーウェイの「Harmony OS」、2021年にはスマホに搭載へ

2020年09月11日 11時20分

華為技術(ファーウェイ)の最高経営責任者(CEO)Richard Yu氏によると、同社が開発した「Harmony OS」は早くも2021年にはスマートフォンに搭載され始める可能性がある。Yu氏は現地時間9月10日、「Huawei Developer Conference」で講演し、Harmony OSの最新バージョンについて説明した。同OSは完全にオープンソースのプラットフォームで、現在よりも高性能なデバイスに搭載される予定だ。

「C net」より

でもファーウェイがAndroid OSをインストールできなくなるというわけでは無いんだ。

AndroidはOSがオープンソースとしているので、ファーウェイのスマホにOSとして採用することはできるんだよね。また、ライセンスさえ取得すればファーウェイであってもOSの開発が可能だ。

ただ、OSが使えるからといってGMSに参加できるかというと、そんなことは無いんだよね。早い話、Google Playの利用が出来ないという事になる。つまり、OSアップデートに支障をきたすし、アプリは手に入れられないという悲惨な状態になるわけだ。

ファーウェイのスマホが幾ら安くても、ただの文鎮に何万円も出す酔狂な人は殆どいないだろう。

 Yu氏によると、ファーウェイはこの1年間、「App Gallery」(ファーウェイ版の「App Store」または「Google Play」)の成長に注力し、開発者を引き込んできたという。同社は今、世界で3番目に大きいアプリのエコシステムを提供しているとうたっている。

「C net」より

もちろんその対策として、ファーウェイは既に立ち上げたApp Galleryというサイトでアプリの提供を行っているのだけれど、これがすこぶる評判が悪い。

特に現状では、日本向けアプリが壊滅状態で、今後も増えていくとは考え難い。そうなると日本のユーザーがファーウェイのスマホを使うというのは極めてハードルが高くなるだろう。

ただまあ、Amazonアプリストアはインストール可能な状態なので(Amazonもアメリカの企業なので、今後対策される可能性は高い)、現状では幾分不便さは緩和されるだろう。

ファーウェイによると、Harmony OS向けに開発されたアプリは、スマートフォンだけでなく、テレビやスマートウォッチ、車載システムなどでも動作し、他のスマートフォンメーカーだけでなく、あらゆる種類のテクノロジー企業に可能性を開くという。

「C net」より

そして、ファーウェイが開発したHarmony OSをスマホ以外の家電や車両用の端末に搭載可能とするという事らしいのだけれど、これもまた未来は暗い。これは組み込みOSに使えるということを意味するのだろうけれど、日本国内ではITRONやμITRONのシェアは6割あり、今後もそのシェアが下がる可能性は低い。

だって、セキュリティリスクがあるということで、アメリカはファーウェイの機器を使ったりアプリを使用する事を原則禁止している(正確には、そうした機器やアプリを政府関係施設に採用することを禁止し、それを採用している会社との取引が禁止される)ので、アメリカに売る事のできない家電、自動車、なんて事になってしまう。

とてもでは無いけど、使えない。

いや、日本国内でもChina製の家電が増えているので、HarmonyOSが載ってくる可能性は否定できないけど、今後のことを考えると、その手の家電をネットに繋げるという事に規制がかかる可能性も高く、結局日本では使えないという事になるだろう。もちろん、Chinaはアメリカにも販売することはできない。

ファーウェイ、自前OS 来年からスマホに搭載

2020/9/10 20:53

中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)は独自開発した基本ソフト(OS)の普及を急ぐ。2021年から主力製品のスマートフォンに自前のOSを搭載する。外部企業にも採用を促し、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」需要を囲い込む。ただ米政府の規制強化でスマホなどの生産継続が危ぶまれており、先行きは不透明だ。

「日本経済新聞」より

コチラの記事では、「ホンモン」と紹介されているが、既にIoTを睨んでテレビに搭載してあるのだとか。

日本では危なくて使えそうに無いぞ。

第1弾として19年8月、ホンモンを搭載した初めての製品としてテレビを発売した。続いて中国電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)が20年7月に売り出した新型EV「漢」にも供給した。今後はノートパソコンやタブレット、スマートウオッチなどにも採用を広げる見通しで、自前OSの汎用化につなげる戦略を描いている。

「日本経済新聞」より

電気自動車にも搭載し、液晶テレビにも搭載。今後はノートパソコンなどにも搭載する予定らしいんだけど、いやはや、大丈夫かね。そう言えば日本のノートパソコンは8割くらい外資で、その最大手のレノボはChina企業なんだが……。

大変なことになりそうだね。

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