キャンプに持っていく?鉈などの刃物を持ち歩くときに考えたいこと

キャンプ
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男心をくすぐる刃物系のアイテム。手に馴染むアイテムを持っていると、気分もあがること間違いなしだ。特にナイフなんかはキャンプに持っていけば重宝するワケなんだけど、注意したいこともある。

このブログでは以前も取り上げた事があったのだけど、データ消しちゃったのでもう一度触れようと思う。お付き合い頂きたい。

さて、キャンプに持っていくと便利なアイテムという観点で見た場合、薪割り、料理などにはどんなアイテムが良いのだろうか?

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薪割り用に

定番の鉈

薪割り用の定番アイテムといえば「鉈」だ。

鉈といえばちょっと面白いアイテムがあったので、先に紹介しておこう。

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アニメコラボアイテムでガチ仕様という、何ともアンバランスなアイテム。まあ、そこが面白いのだけれど。なお、既に完売している可能性アリ。

お値段お高いのだが、安物の刃物に手を出すほどバカバカしい事は無い。刃物は確かなものを買っておくべきだというのが僕の信念でもある。

きっと、ちょっと奮発してガチなアイテムを手に入れると、永く使えると思うよ。

で、柄のグレードによっても刃のグレードによっても、鉈のお値段は異なる。これは刃物全般にいえることだが。まあ、気に入ったアイテムを手に入れるのが一番幸せになれるので悩んで欲しい。

キャンプに山刀や渓流刀などは基本的にNG

そうそう、鉈を選ぶのにあたって、間違っても山刀系のアイテムや渓流刀系のアイテムを選んでいけない。いわゆる剣鉈と呼ばれるカテゴリーのアイテムで、格好良いけれど、キャンプの使い勝手を考えると明らかに鉈の方が良い。

もちろん、渓流釣りなどをする方や、狩猟を趣味にする方には使い勝手の良いアイテムなのだけれども、用途に合わせたアイテムを買うことが重要である。この事はまた後で言及するんだけどね。

剣鉈のメリットは、先端が尖っていることで肉などを切り裂くのにも使えると言う点だ。要は剣鉈は料理にも使えるナイフ的な使い方ができるのだ。サバイバル的な用途に向いていて、薪割りなど鉈としても使える程刃が厚いという点で優れている。

対するは、薪割りに特化した腰鉈という位置づけなのだが……、絵で見た方が分かり易いか。

鍛冶屋トヨクニ様のサイトより

詳しくはリンク先のサイトを読んで頂くとして、ファミリーキャンプ的な用途であれば、腰鉈が使い勝手が良いと、僕はそう思う。

鉈の使い道としては、薪割りに使えることと、藪に入った時に枝払いができるという辺りかな。薪割りはキャンプで薪を使う以上はあった方が便利なアイテムだと言える。

手斧も優秀

ただ、薪割りに用途を限定していくと、鉈よりも重量のある手斧の方が便利なことは多い。

重さがあれば、薪割りも捗る訳で。

気になっているのは、スウェーデンのハクスバーナ社の手斧と、日本の商社が手掛けるハルタホースの手斧で、何れも北欧出身のアイテムである。

格好いいね!

手斧と鉈の両方を使ったことがあるが、そりゃ手斧でしょう!と思う程度には使い易い。が、重量があるのでケガをするときは大怪我になること請け合いである。自己流で使うのは絶対ダメだ。折角なので、使い方に関する動画を紹介しておこう。

手斧の弱点は、重さ故の手軽さがないところである。重量があった方が使い易いのだけれど、重くなれば運ぶ面を考えるとマイナスになってしまう。

手斧は薪割りに特化したアイテムと理解した方が良さそうである。あ、革製の手袋も忘れないでね!

僕自身、手袋をしていなくて手をケガしたことがある。驚くほど簡単に血が出るので、ビックリすると思うが、そんな目に遭わない様に革製の手袋をしておいて欲しい。

個人的にはキャンプに持って行くには手斧よりも鉈の方がいい気がするが、薪を割る量が多い時には手斧、ソロで直ぐに終わる程度なら鉈、というような使い分けでも良いかも知れない。

ナイフと包丁

定番のモーラ・ナイフ

さて、薪割りアイテムに近いナイフとして、定番になっているのがモーラナイフだ。

モーラ・ナイフは量産品らしく、お値段も低く設定されているのが嬉しい。その割りに使えるアイテムというので人気が高いワケなんだけれども、カスタマイズする人も結構いるようだ。

モーラナイフに黒錆加工【初めてでも失敗しない写真付き手順】|いーまキャンプ
最近ブッシュクラフトに興味が出てきたので、いろいろ検討して先日モーラナイフのコンパニオンヘビーディューティーを購入しまし

こういう事前準備も楽しいね。

同様の理由で人気が高いのがこちら。

紹介しているのは上の方がオピネル・ナイフのステンレス仕様のもので、他にカーボンスチール仕様のものもある。個人的にはカーボンスチール製の方が良いと思う。ステンレス製のナイフは切れ味がイマイチなんだよね。

刃物の手入れの為には砥石も持っておくと良い。

また、ナイフのグリップを乾性油につけ込むという作業も、割りと多くのキャンパー達に支持されているようなので、やっておくと良いかも?

じゃあ、どんなナイフが良いか?という話なのだけれど、個人的な見解で申し訳無いのだけれど「シースナイフ」と呼ばれるタイプの「折りたたみできないタイプ」のナイフの方が良い様に思う。

……ただ、ナイフを用意せずに先ほど説明した剣鉈を用意する事で薪割りと兼ねる運用というのも考えられる。この辺りは、何に使うのかを明確にして行くと、持ち物を少なくできて嬉しいだろう。多分だが、ソロで行くようなキャンプでは剣鉈1本で何でもやるという運用の方が便利かな。あ、人によってはモーラナイフで薪割りをする人もいるし、僕もやったことはある。そういう時は、砥石まで用意しておかないと、刃が欠けた時に哀しいことになるかな。

なお、折りたたみのアイテムであれば寧ろコチラをオススメしたい。

特に缶切りとハサミが付いているタイプがオススメだ。十徳ナイフとか呼ばれるアイテムだけれども、沢山機能が付いているヤツは使いにくいので、6~15程度のヤツが良いような気がする。

「ナイフ」「缶切り」「栓抜き」「ハサミ」辺りかなぁ、僕があって便利だと思うのは。

キャンプでナイフを何に使う?

で、ナイフを何に使うか?なのだけれど、1つは料理に使うという用途が考えられる。調理用途であれば、こんなナイフもある。

アウトドア用の包丁に近いタイプのナイフで、両刃で青鋼を使ったアイテムである。一方で、木を削る、或いは薪を割るような用途には向かない。

ファイヤースティックの作り方 | 日本生まれの最高品質アウトドアブランド|DaLaCa
キャンプをする上で焚き火は欠かせませんよね。焚き火をしながらおしゃべりをしたり、ゲームをして遊んだり。 でもキャンプ初心...

こちらのサイトに紹介があるのだが、薪やソレに使える木を削っておいて着火しやすくするのは、火起こしの基本で、人によっては松ぼっくりを使うとか、桧の葉を使うとか、色々工夫の余地はある。ただ、自然で拾ってくるものは湿っている事も多いので、そうした場合は乾いた薪を削って着火するアイテムを作ることになる。

そういった観点でナイフを考えると、刃の厚みがそこそこあって、刃渡りがある程度あるシースナイフを選ぶと使い易いだろう。

ナイフがあれば、ロープを切ったり、小枝を使ってちょっとした道具を作ったりというシーンにも便利なのだが、何にでも使えるけれど、何で使ってもちょっと不便なのがナイフ、という位置づけのように思う。

ただ、大前提としてキャンプでは荷物を減らしたいという要求があるので、そういった観点から考えると、手になじむしっかりしたシースナイフがあるというのは非常に心強い。

アレコレ考えるのも楽しいよね。

包丁を持っていくならコレ

アウトドアでどこまで料理をするか?というところも悩ましいところではあるのだけれど、ナイフではなく包丁を持っていくのであればコレだろう。

似たような包丁を並べたが、できればステンレス一体成形の包丁をオススメしたい。

ナイフでは激しくカーボンスチールを押していたのに、何故ステンレス?という疑問を持つ方も、もしかしたらいるかも知れないが。食品衛生の観点から考えると、アウトドアで扱うならばステンレスの包丁の方が都合が良いように思う。

三徳包丁1本あれば、大抵のことは賄えるハズだ。流石に、キャンプで刺身!とかいわないだろうし、肉を切るなら出刃も……とは思うのだが、寧ろそうした下処理は、キャンプに出かける前にしておく方が良い。キャンプ場ではできるだけ手早く料理できる流れの方が良いのだよね。

おっと、まな板を忘れてはいけなかった。

なお、まな板も本格的なヤツじゃなくて問題無いと思う。掃除がし易くなるのでまな板シートなどを組み合わせるとなおよし!

刃物を持ち歩くのには法律も気にして欲しい

銃砲刀剣類所持等取締法

さて、三山はものの話をしたワケなんだけど、キャンプに行く前にコレだけは頭に入れておいて欲しいことがある。他にも知っておいた方が良い法律はあるんだけど、最低限、銃刀法に関しては軽く知っておいて欲しい。

何故か?キャンプのために、という名目で刃物を持っていても、捕まることがあるのだ!

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/drug/hamono/hamono.html

警視庁のサイトを読んで頂ければ概略は分かると思うのだけれども、寧ろ条文は少しきちんと理解しておいて欲しい。

第2条2項

この法律において「刀剣類」とは、刃渡15センチメートル以上の刀、剣、やり及びなぎなた並びにあいくち及び45度以上に自動的に開刃する装置を有する飛出しナイフ(刃渡り5.5センチメートル以下の飛出しナイフで、開刃した刃体をさやと直線に固定させる装置を有せず、刃先が直線であつてみねの先端部が丸みを帯び、かつ、みねの上における切先から直線で1センチメートルの点と切先とを結ぶ線が刃先の線に対して60度以上の角度で交わるものを除く。)をいう。

第3条

何人も、次の各号のいずれかに該当する場合を除いては、銃砲又は刀剣類を所持してはならない。

(1)~(13)略

~~略~~

第22条

何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、総理府令で定めるところにより計つた刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物を携帯してはならない。ただし、総理府令で定めるところにより計つた刃体の長さが8センチメートル以下のはさみ若しくは折りたたみ式のナイフ又はこれらの刃物以外の刃物で、政令で定める種類又は形状のものについては、この限りでない。

「銃砲刀剣類所持等取締法」より

引用したのは銃刀法の2条と3条、22条で、「刀剣類」に含まれるアイテムは所持しちゃダメだヨ、という話が書いてある。刃渡りの長い刃物もNGという運用だね。

ナイフの刃渡りは6cmを越えてはダメ

刃渡り15cm以上の刃物(刀剣類)には一応、包丁も含まれるのだが、キャンプで使う目的があれば基本的には包丁を持っていてもOKということになる。

ただ、ナイフはこの制約に引っかかってくる可能性があるので、22条に規定がある様に6cm以下の刃渡りのナイフ程度に留めて置くことが望ましいかな?上で五月蠅く「用途を決めるべし」と書いてあるのはそういった理由なのだ。

で、そういう観点からシースナイフ辺りも持ち運びには十分に注意する必要がある。更に、上で紹介した山刀辺りはかなり言い訳として苦しくなる。だから、使えるからといってキャンプのために持ち歩くのは控えた方が良い。逆に持ち歩くのであれば、どう言う理由でソレを持っているかを胸をはって答えられるようにすべきだ。

更に、「直ぐ使える状態」というのが「危険」と見做されるので、鞘付きのアイテムを買うことは必須だ。包丁など、鞘が無い場合には、広告を刃の回りを覆うようにした手作りでも良いので、鞘を作っておこう。安全のためにも必須である。

ところで正当な理由って何?

刃物を持ち歩くには「正当な理由」が法律上必要になってくるのだが、じゃあ、キャンプは正当な理由に入らないのか?というと、入る。

入るのだが……、例えば何本も包丁やナイフを所持していると、「ソレは本当にキャンプに使うのか」という事になるし、キャンプ道具無しで刃物だけ持ち歩いていても疑われてしまう。

あくまでもキャンプで使うように、キャンプ用具と一緒にして直ぐには取り出せない状態であることが望ましい。

滅多に警察に職質をうける立場になることはないのだが……、刃物を持ち歩くということは責任も生じるということを、よくよく理解しておいて欲しい。

隠してはダメ、直ぐに取り出せるのもダメ

あと、NGなのはダッシュボードの中に刃物をしまったり、荷室の下にある収納スペースに刃物をしまい込むのもNGになる可能性がある。「隠蔽の意図あり」という風に疑われると、正当な所持である事を疑われることになりかねない。無論、直ちに使えないことを示す為に鞘に入れておくことも大切だ。

そういった意味では、車に積みっぱなしにするのもNGとなる。だから、キャンプが終わったら、他の道具と一緒に刃物もきちんと手入れしてしまっておこう。

最後に、「正当な理由」は、個人差があることも理解しておこう。

例えば、鉈+包丁+ナイフ各1本というような持ち方をした場合、大抵は問題無いと思うのだけれど、警官によっては「こんなに必要なの」ということになる可能性もある。何本もナイフを持ち歩くようなことになると、幾ら用途別とはいえNGとなりかねない。荷物を減らす観点からも、可能な限り機能が重なる刃物系アイテムは複数所持しないように心掛けたい。

そんなご無体な、という風には思うのだけれど、つまらない理由でお巡りさんの仕事を邪魔してはいけないのだ。楽しくキャンプするためにも、速やかに説明ができる状態になっているべきである。ナイフが格好良いからって、身につけた状態でいることは良くないんだ。中には十徳ナイフを持ち歩いて捕まったケースもあるから、十徳ナイフも道具箱に入れておこうね。

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