先日、息子に「モバイルバッテリーを貸せ」と言われた。
モバイルバッテリー貸して!15%しかない!
いいけど、何に使うの?
息子が使っているのはiPadなのだが、どうやら授業で使うヤツの充電ができていなかったと言うことらしい。あいつ、やる気無いな?
結構、モバイルバッテリー関係の記事は書いているな。
モバイルバッテリーを買うときに気をつけたいこと
容量の選定
過去に何度か触れたように、買うにあたっては先ずは容量のことを考えるべきである。何に充電するのか?という点なんだけれども、スマホとタブレットであれば、せめて1回ずつくらいは充電できるのが良いと思う。
iPadは、第9世代で8,686 mAh、第10世代になると7,730 mAhとなっている。使っていないけれどiPhone14は、3,279 mAhで、Xperia1は5,000mAhとなっていて、概ね大容量化が進んでいる。
一方で、モバイルバッテリーは表示能力の7~8割が充電可能容量であると理解すべき事情があるので(構造上、そうなる)、10,000mAhであれば7,000~8,000mAhくらいしか使えないとみるべきだ。
そうすると、20,000mAhくらいは欲しいところ。
とはいえ、満充電するところまで考えるべきなのか?という事もあるので、容量よりも重量(運びやすさ)を選ぶというのも選択肢としてはアリだ。
色々考えると、やっぱり10,000mAhが都合が良いのかなぁ。
ケーブルと入力の話
で、最近のUSBポートにはUSB-Cが増えてきているんだよね。
この商品は、「INPUT」のみに「USB-C」と「Micro USB」の設定がある。
えーと、これが何になるかというと、規格に寄るので一概には言えないんだけど、「Micro USB」より「USB-C」の方が早く充電ができる。
これは、規格の作られた時代が違うことに起因する。
これはサンワサプライのサイトに紹介されているグラフなんだけれども、「Micro USB」は規格が古くてUSB PD(USB Power Delivery)に対応していないため、7.5W以下しか対応出来ないのだ。
参考までに、コネクタの形も紹介させて頂くのだけれど、画像にリンクは貼っていないのでご注意願いたい。
だから、「USB-C」で充電が出来るアイテムになると、本体への充電時間が短くできる。その割には、充電ケーブルが「Micro USB」しか用意していないという意味のよく分からない設定のものもあるので、充電ケーブルを別に用意するよう、ちょっと気にしておきたい。
ケーブルと出力の話
一方の、出力に関しては「USB-A」と「USB-C」が用意されるケースがある。以前は「USB-A」だけの事が多かったんだけど。
こちらの商品は「USB-A」が出力だけで、「USB-C」が出力と入力、両方をかねている。
それぞれのコネクタの部分は以下のような設定になっている。
USB-C 入力 : 5V=3A / 9V=2A
USB-C 出力:5V = 3A / 9V = 2.22A
20W (USB-Cポート単体での充電時)
USB-A 出力:5V = 4.5A / 4.5V = 5A
22.5W (USB-Aポート単体での充電時)
18W (2ポート同時での充電時)
設定はそうなんだけど、「UAB-A」が22.5Wを使えるのは一部の機器だけなので、「USB-C」と同じ20Wと理解しておく必要がある。
今後は入出力共に「USB-C」が増えていくという流れになっているので、モバイルバッテリーを選ぶときには注意したい。
充電側にも能力が求められる
なお、お高い最新のモバイルバッテリーを選んだとしても、受け側が対応していないと意味がないというケースもあるので、その辺りはご注意願いたい。
例えばこちら。Anker Power Bank (10000mAh, 25W, 3 Port) なんだけど、「25W出力が可能」となっている。これがどういう意味かというと、単純に充電速度が速くなる可能性があるという意味なんだけど……。
こんな注意事項が書かれている。
・USB-Aポート/USB-Cポートの22.5W出力はHuawei機器のみ対応です。
・最大25W出力が可能なのはPPS対応のUSB機器のみです。USB PD対応だと最大20Wの出力になります。
Amazonのサイトより
急速充電(USB PD)に対応しているスマホだと20Wまでになる。PPS対応になっているかどうかは、しっかりと自身のスマホを販売しているサイトを確認頂きたい。僕のスマホは残念ながら未対応、つまりこれに拘る理由はないということになる。
Qiに対応
Qi対応のモバイルバッテリーはあまりオススメしない
イマイチ普及が遅いワイヤレス(Qi)なんだけど、最近はモバイルバッテリーも出てきている。
スマホの方にQiに対応した機能を持たせていなければ、全く意味の無い機能なんだけれど。
更に、Qiを使った充電は、時間がかかるというデメリットがある。
急速充電は出来ないのだ。
ただ、ケーブルを必要としないのはちょっと嬉しいかも知れないね。
個人的にはQi対応のモバイルバッテリーは、あまりオススメしない。メリットが薄いからね。理由は色々あるんだけど、1つはQiを利用する機会がさほど多くないことと、Qiの機能を追加することで重くなる、価格が高くなるというデメリット出てしまう。
今後は分からないけど、今の時点ではあまり必要がないだろう。
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